落語(上方芸能)を楽しむ会          「真夏の昼の文楽鑑賞会」

 

 文楽に行って来ました。かつて上方文化の一翼を担った放送局のOBとして、昨今の文楽の苦境は看過できない。関西民放クラブとしても応援しようという機運が高まり、今回の鑑賞会となりました。

 7月27日、酷暑真っ只中の昼公演とあって、欠席者続出が心配されましたが、一人の欠席者も無く51名が参集。世話人一同胸をなでおろしました。

 さて、演目は「妹背山女庭訓」の圧巻、四段目(井戸替の段~金殿の段)。イケメンの求馬を杉酒屋の娘・お三輪と高貴な女性(橘姫)が争う下りから、お三輪が命を落とすことで求馬の本懐が遂げられるまでを、竹本千歳大夫他の語る義太夫節に合わせて人形がまるで生きた役者のように演じます。中でも、桐竹勘十郎さんが遣うお三輪は、悲恋に身を焼く女の心情が見事なまでに表出し、色気もあり、まるで生きている女性のようでした。
  
  
  途中、2回の休憩を挟んで3時間半に及ぶ長丁場でしたが、みなさん熱心に観劇されていました。見終わっての感想は、「よかった」「また、見たい」「(文楽が)クセになりそう」と大好評でした。
 
 
たくさんの方に見ていただき、桐竹勘十郎さんはじめ文楽の方々も感謝されていました。成功裏に終わり世話人一同も肩の荷が下りました。ありがとうございました。
 
  
  
 また、機会を作って文楽鑑賞会を企画したいと思います。その節には、是非、ご参加頂きますようお願いします。
  
  

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