153回 散策同好会 秋の京都・東山 名園歴史鑑賞

 今年の散策は天候に恵まれない日が多く、この日も予報は雨。10月20日、散策同好会一行34名は曇天の京都地下鉄・東山駅に集合。先ずは青蓮院門跡へ。

 途中、坂本竜馬とお龍が結婚式を挙げた青蓮院・金蔵寺跡の石碑の前を通り、親鸞聖人お手植えと云われる大楠を過ぎると青蓮院の門前へ到着。

 青蓮院の創建は1150年、開基は行玄、天台宗のお寺である。客殿としての華頂殿など見学、小堀遠州作の庭園など歩き、無鄰庵へ

 無鄰庵は明治27年、元老山形有朋が京都に造営した別荘。昭和46年京都市に寄贈。敷地の大半を占める庭園は有朋自らの設計し、小川治兵衛が作庭したとのこと。東山を借景とし、疎水の水を取り入れた池泉回遊式庭園である。このころから雨が降り始め、しっとりと落ち着いた雰囲気の庭は母屋から眺める事にした。丁度新郎新婦の写真撮影に出逢い、雨ではあるが明るい雰囲気が漂っていた。

 表門の横には煉瓦造りの二階建て洋館があり、ここでは明治36年日露戦争開戦直前、山形有朋、伊藤博文、桂太郎、小村寿太郎による重要会議が開かれた所でもある。

 ここから岡崎疎水を通り聖護院へ。ここは修験宗総本山の寺院。開基増誉。昼食後、寺院の説明を受ける。11世紀に現在の場所に建てられたが4度の火災で移転し1676年現在の場所に戻ったそうである。天明8年と安政元年内裏炎上の際には光格天皇や孝明天皇が一時期、仮宮として使用した事など伺って解散。

                              (佐伯武夫)

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