「天満天神繫昌亭」では、11月の一カ月を「桂米朝・生誕百年記念月間」と題し、いつもは週替わりの昼席を日替わりで編成しトリも毎日異なる、というスペシャルイベントを開催した。当同好会ではその中から、恩田氏おススメの米朝の直弟子・桂勢朝がトリを務める25日を選び、雨の中23人の会員が天満天神繫盛亭に集まった。ロビーでは、話題となった米朝アンドロイドがお出迎え、そのリアルさに驚かされる。
舞台の方は、日替わり編成でこの日だけの出演者が多いためか、いつにも増して熱演が続き大盛り上がり。まずは若手の月亭希遊がおなじみの「つる」、女流若手の月亭八織が「元犬」を演じる。続いて、桂よね吉の「皿屋敷」、漫才のベテラン幸助・福助、桂惣兵衛は「難読学園」、中トリは露の新治の「ふろしき」と、それぞれ大熱演で会場は笑いのウズ。仲入り後も、桂團治郎「味噌豆」、桂枝曾丸「鹿政談」と中堅の熱演が続き、先日襲名したばかりの三代目露の五郎は、落語ではなく「百面相」で会場を笑わせる。大トリの桂勢朝は、高市、小泉、麻生、吉村など政治家を模した人物が集って商店街の歌合戦を行う、という創作時事ネタ「永田町商店街懐メロ歌合戦」で会場の笑いは最高潮。会員の一人は「これまで見た中で、今日は一番おもしろかった:と大満足だった。
終演後には客席に残り、その勢朝さんを招いてのインタビューの場を恩田氏に設けていただいた。勢朝さんの今日の帯は、米朝師匠の形見分けとのこと。インタビューでは、時事ネタを扱う時に気をつけることなど、興味深いエピソードをいくつも聞くことができ、最後に全員で記念撮影をしてお開きとなった。
落語(上方芸能)を楽しむ会 髙井久雄(KTV)


