6月活動報告 クラシック同好会

6月22日、関西フィル定期演奏会では、楽団責任者から、今日の指揮者、リオ・クオクマンのアーティスティック・パートナー就任記念コンサートである旨が告げられてコンサートが始まりました。

マカオ生まれ。私の勝手な想像ですが、マカオからはおそらく初めての指揮者、初めてのクラシック音楽家ではないでしょうか。私は1970年新婚旅行で一度だけマカオに行った事があるのですが、当時は勿論ポルトガルの植民地、カジノがあって、教会や街中に未だポルトガルの香りが色濃く残っていましたので、世界をまたにかけて活躍する指揮者の姿は想像を超えたものでした。

就任を自ら記念する「祝典序曲(ショスタコーヴィチ)が一曲目、鷲が羽を広げるような雄大な指揮です。2017年代役を依頼されて急遽、パリから駆け付けて指揮をしたのがきっかけ(プログラム)との事ですが、関西フィルとすっかり仲良しと見ました。2曲目は「パガニーニの主題による狂詩曲(ラフマニノフ)」、演奏は五十嵐薫子。きらめくピアノとでも言うのでしょうか、1階席で聴いた会員は、「指の動きがとてもよく見えてとても楽しかった」、と感想を送ってくれました。アンコールを含めて、心からピアノを愛している様子、楽しんでいる様子が客席に伝わってきて、客席も一体になって“五十嵐ワールド”を楽しみました。

さあ、「シェエラザード」です。ご存知「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」を題材にリムスキー・コルサコフが作曲した交響組曲です。ある王様が若い女性と一夜を過ごしては殺していたのを止めるために大臣の娘シェエラザードが「続きはまた明日」と夜毎に様々な物語を続けるというストーリーです。

子供たちには「船乗りシンドバッド」として物語の一部が紹介されています。私も胸躍らせて読んだ一人ですが。

曲の中に様々な主題が現れて来て、聴いていて飽きない45分間、第一楽章「海とシンドバッド」で物語が始まります。この曲のファンは多く、我々の隣の中年男性は膝の上で盛んに指を動かして“指揮棒”を振っていました。クオクマンはオーケストラからエキゾチックな様々なメロディ、ストーリーを紡ぎ出して、客席に繰り広げてくれます、大らかな指揮で。

「カランダール王子の物語」、「若い王子と王女」、「バグダッドの祭り」と情景が移って行きます。土づくりの家々、聳え立つ王宮、砂ぼこりが目に見えるようです。演奏が終わって、古い革表紙のアラビアの古典を一巻、読み終えた充実感がありました。        世話人 出野(KTV)

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