クラシック同好会 活動報告

「あんな4番聴いたの初めてですよ」ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を聴いたT会員の感想です。今年度最後の例会は、3月29日、日本センチュリー響・豊中名曲コンサート。前半は、現在、桐朋学園大とドイツ・ケルン音大在学中の谷昴登(あきと)が歌心溢れる若々しい演奏を聴かせてくれました。
Tさんは更に「ドイツ風のがっちりした4番の印象が強かったけれど彼の演奏はフランス風で、とても柔らかい4番だった」と感心しきりでした。堂々たる演奏でしたがカーテンコールでは、指揮者から「コンサートマスターに握手で“有難う”を伝えるんだよ」と促されていたように、若さが一杯の気持ちの良い演奏でした。最近は、こうした若い男性ピアニストが台頭してきて面白い時代になって来ました。
秋山和慶さんが指揮をする予定のこのコンサート、1月に急逝され、代役は垣内悠希です。ブザンソン指揮者コンクールで優勝、国内外で活動しているそうですが、指揮ぶりを見るのは初めてです。後半はベートーヴェンの交響曲第7番。通常昼間のコンサートはタキシードを着るのですが彼は燕尾服で身を固め“ツバメの“裾を翻し、ダイナミックなアクションでオーケストラを引っ張ります。誰が振っても”ブラヴォー”間違いなし、という人気曲で、前述のT会員も「自然に指が動く」と話していましたし、気がつけば私も膝の上で指揮をしていました。案の定、終わるや否や“ブラヴォー”の嵐、お客さんのテンションも最高潮に達してカーテンコールが続きました。今回は3組のご夫婦を含めて13人でベートーヴェンを堪能、今年度の例会を無事終了しました。

世話人:出野徹之

 

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