活動報告 クラシック同好会 2月
大阪フィルハーモニー交響楽団は在阪のオーケストラで最も歴史のあるオーケストラで沢山の法人会員、個人会員がいます。従って定期演奏会も金曜、土曜と二日間行われ、私達“日中型クラシックファン”はもっぱら土曜午後3時の公演でお世話になっています。今回は2月15日、音楽監督・尾高忠明指揮で松村禎三作曲「管弦楽のための前奏曲」とブルックナー「交響曲第4番ロマンティック」を聴きました。尾高さんは斎藤秀雄さんのお弟子さんなのですが、師匠が多忙なため、先月亡くなった秋山和慶さんが井上道義、尾高忠明さんらの面倒を見てくれた(新聞のインタビュー)そうです。実際に斎藤秀雄指揮を見た事は無いのですが、今回、尾高指揮の中に「斎藤・秋山」の姿が残っていたのかも知れません。
プログラム前半「管弦楽のための前奏曲」、先ずオーボエが唸りだし、6本のピッコロを始め管楽器群が静かな、しかも力強い旋律を繰り出します。これまで聴いたことのない不思議な世界です。インド・カジュラホの寺院に見られる男女像の写真にインスピレーションを受けた(プログラム)ようですが、オリエンタルな香りで心の底に響き渡る、耳の底に残る曲でした。
後半はブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」、以前から、こんな勇壮な重厚な曲に何故「ロマンティック」という名前がついているのか不思議でした。
プログラムノートの紹介です。18世紀ドイツの詩人たちは「制約に満ちた“現実”を超える“無限なるもの”を詩的に“予感”し、その態度をロマンティックと呼んだ」、と。余計に解らなくなりましたが、何せどっしりと力を貰える名曲です。
例会に参加した会員は、この後、会報用の集合写真を撮って解散しました。
それぞれの表情に、2つの全く違ったニュアンスの曲を聴いた感想が現れています、、、、。と思います。
世話人 出野