南河内で開運&快飲!幸せの日帰りプチ旅行!!

南河内で開運&快飲!幸せの日帰りプチ旅行!!
~酒好き・旅好きな同好会~

髙井久雄(KTV)

 お待たせしました!「猪鍋と新そば・地酒・自作丹波焼」を秋の丹波篠山で堪能した旅より約1年、「酒好き・旅好きな同好会」が満を持しての開催です。

今回の旅先は歴史の町・南河内(富田林・藤井寺)、拝観が限られている貴重な国宝の観音様を、2か所続けてお詣りしてご利益を授かり、大評判のクラフトビールも2か所でそれぞれ味わおう、という贅沢なプランです。今回から世話人に川人一生さん(TVO)が加わり、彼の地元である南河内での開催を企画しました。

12月18日、冬にしては暖かな陽気の中、19名の会員が近鉄・富田林駅に集合しました。まず、450年の歴史を持つ富田林・寺内町の風情ある街並み(「重要伝統的建造物保存地区」に指定)をそぞろ歩き、約400年前に建てられた重要文化財「旧杉山家」を見学しました。こちらは明治の歌人・石上露子の生家でもあります。

散歩のあとは、寺内町にあった酒蔵(万里の春)をリノベーションし、クラフトビール醸造所と自家製ビールを味わえるビアホールとして約1年前に復活した異空間「バンリノハル・ビアホール」で昼食です。10種類以上もある自家製クラフトビールから各自好みのものを選んで賞味し、特製パスタランチをいただきました。食後には、ビール醸造設備の見学もさせてもらいました。

再び富田林駅に戻ってから、近鉄電車で藤井寺駅に移動します。最初の観音様、「葛井寺」の国宝「十一面千手千眼観音菩薩」の拝観です。こちらの千手観音は725年に聖武天皇勅願によって建立され、文字通り「千の手」を持つのが特徴です(普通の千手観音は42手)。普段は秘仏ですが、縁日の毎月18日にのみ開帳されます。実は、会員の上村十三子さん(MBS)の実弟・林良和さん(76歳)がこちらでボランティアガイドをされており、お願いして案内いただきました。林さんお勧めの辛國神社にも参拝し、藤井寺駅から再び電車で道明寺駅に向かいます。

次の観音様は、菅原道真公ゆかりの尼寺「道明寺」の国宝「十一面観世音菩薩」です。この観音様は菅原道真公が手づから刻まれたと伝わり、こちらも秘仏で拝観できるのは毎月18日と25日に限られています。両方の観音様を一日で拝観できる、ということで実施日を18日に設定した次第です。会員一同、すべての衆生を救うという「葛井寺」と「道明寺」の観音様に続けてお詣りして一年の無事を感謝し、来るべき年の安寧をも祈願いたしました。

旅の最後は再びクラフトビール、お隣の道明寺天満宮の門前にある醸造所で作られた道明寺麦酒の「美陵ビール」です。こちらは地元産の季節の果物を使用したフルーツビールが有名で、日本地ビール協会主催「ジャパン・グレートビア・アワーズ」での受賞歴もあります。この日は、門前のカフェで無花果、エール、ブラックの3種類のできたてビールをいただき、道明寺名物のおはぎも賞味して、盛り沢山の日帰りプチ旅行を終えました。

次回の「酒好き・旅好きな同好会」ですが、大阪市内にある居酒屋を貸し切り、全国の美味しい日本酒と酒の肴をふんだんに味わっていただく会を、春ごろに計画しています。決まり次第お知らせしますので、楽しみにお待ちください。

 

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