新同好会、「フレイル予防クラブ」始動
肩こり、腰痛やケガを防ぎ、身体能力向上とスポーツや介護に役立つ身体の使い方を学ぶ関西民放クラブの新しい同好会「フレイル予防クラブ」が始動しました。
2024年12月14日、会場は阪急宝塚線豊中駅からすぐ近くの豊中倶楽部自治会館2階。
講師は身体操法研究者の逸見祐司氏。所属会員は5人、この日の参加者は3人で、逸見氏のお弟子さんお二人も、マンツーマンで指導に就いて頂き、濃い充実した内容となりました。
まず逸見氏の紹介をさせて下さい。氏は、少林寺拳法や他の武道流派を修め、東洋医学・スポーツ科学の造詣が深く、人体のしくみ(骨格構造、筋肉等)にも精通しておられます。
ヨガを基盤に、逸見家に伝わる古流武術の秘伝・秘訣を習得し、ご自身で実践、研究を積み重ね、独自のメソッドを創出されました。戦前まで残っていた日本独自の精緻な古流武術の身体運用の叡智は、戦後GHQによって禁止され、表の世界から消え、一部の武道流派で密かに伝承されてきました。この地下水脈に残されている身体操作法は西洋式トレーニング法とは全く異なり力(筋力)を用いず驚異的な動きを体現でき、「動きの質」が変わります。
つまり年齢を重ねてもパフォーマンスは衰えません。フレイル予防にとどまらずアンチエイジングにも効果を発揮し、介護技術にも応用できるそうです。
さて第一回目は、手の指の簡単な操作からスタートしました。あっという間に腕に驚くべき力が出て、前屈、側屈がやり易くなり、手が上がりにくい人の可動域が伸び、開脚も広がりました。舌の操作や顔の位置や目線を変えると更に強力なパワーが出ます。
舌は独立しているのではなく、首の多くの筋肉と繋がっています。(舌ヨガもあるそうです)
左足と右足の動きは全く異なり、その特長を踏まえた動きを理解すると、動きのパフォーマンスが格段に向上します。(左足はアクセル、右足はバックギアーの働きをする)
足指ヨガの基本も学びました。一つ一つの操作がどのような効果をもたらすのか、わかりやすい説明を受けました。(足指ヨガの効果の一つが歩くのが楽になることです)内転筋が衰えると、姿勢が悪くなり、転倒や内臓疾患の危険性が高まります。
(内転筋を強化すると、夜間頻尿が改善します)足を外旋・内旋(股関節を中心に足を外側へ捻じる、内旋はその逆)の二つの動きを何回か続けると、具体的変化として全身の柔軟性、とくに開脚が楽になります。
外反母趾になるメカニズムの説明があり、その予防操法のレクチャーもありました。
次回以降は、フレイル予防の要となる体幹力を鍛えるエクササイズ(筋トレではない)、肩甲骨、骨盤、股関節、胸骨・肋骨の可動域を広げる操法を学びます。これらのエクササイズを続けると、身体を通る軸の意識(武道、スポーツ、芸術の重要な要素)が強化され、呼吸や歩行が楽になります。年齢に関係なく、身体機能が底上げされ、姿勢も良くなるなど変化が体感でき、転倒予防や不定愁訴の改善も期待されます。激しい動きは一切ありませんので、安心して、ご参加下さい。
人生100年時代、楽しみながら、健やかでアクティブなシニアライフを目指しませんか!
今月のワンポイントレッスン
ふくらはぎのこむらがえりは足首を回すと痛みが軽減する
次回は、1月11日(土)豊中倶楽部自治会館2階で午前10時から開催します。参加ご希望の方は、川崎までメールでお申込み下さい。
メールアドレスは、momomino0721@gmail.com
皆さんからのメールをお待ちしています。
世話人 川崎宏
「手指の操作」で驚くほど力が出るのを実感