活動報告 5月 クラシック同好会

5月例会は、大阪交響楽団の第132回名曲コンサート「ハイドン兄弟・ときめきのハーモニー」を聴きました。指揮は大阪・豊中出身、関西学院大学から東京音楽大学指揮科に進んだ出口大地、正に地元の人で何か親しみが湧いたり応援したくなったりします。当初、チラシの写真を見た限りでは鼻下の髭といい風貌といい、“純烈のメンバー”みたいでしたが、指揮台に上がる彼は細身で華奢な、珍しく左利きのマエストロでした。

プログラムはブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」、ミヒャエル・ハイドン「トランペット協奏曲」、ヨーゼフ・ハイドン「交響曲第10番・時計」。バロックティンパニ、チェンバロも入って古典の香り一杯のコンサートでした。
2曲目はラインホルト・フリードリッヒの演奏する「トランペット協奏曲」、古楽器を使って美しい高音を自在に奏で、オーディアンスを夢の世界に誘ってくれます。2楽章仕立ての短い曲でしたが、この日一緒に聴いた5人の会員から思わずため息が漏れます。「もう少し聴きたい」という思いはアンコールで見事に応えてくれました。1メートル90センチはあろうかと言う巨漢で見事な太鼓腹、おまけに“御茶ノ水博士”ソコノケのヘアスタイルで、とてもユーモラスな印象からは想像できない煌びやかな“宮廷音楽”でした。

お馴染みの「交響曲・時計」を聴いた終演後、旧知の評論家とバッタリ会いました。開口一番「あのトランペット、あんなに簡単には音が出ませんよ!」と。“さもありなん”ともう一度感激しました。
また左利きの指揮者は矢張り珍しいそうですが「演奏者にとっては意外に気にならないそうですよ」とも。演奏中に生まれた2つの疑問に答えてもらいました。土曜日お昼過ぎのコンサート、お客さんは我々も含めて高齢者が多く、こういった年齢層がいま、オーケストラを支えているのでしょうね。

世話人:出野徹之(KTV)

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