恋する乙女に戻ったイル・ヴォーロのコンサート

恋する乙女に戻ったイル・ヴォーロのコンサート
かみむらとみこ(MBS)

何年か前、少しカンツォーネを習ったことがあり、そこでイル・ヴォーロの歌を知り、ユ―チューブでチェックしました。イル・ヴォーロはイタリアの男性トリオで、オペラ、カンツオーネ、アメリカの曲なども歌っている世界で活躍している人気ユニット歌手です。15歳くらいの少年の頃、イタリアの各地で別々に歌っていたのを見つけたプロデューサーが、3人を組ませてデビューさせました。ユーチューブではその頃のあどけない姿から30歳になる現在のカッコイイ青年に、歌とともに成長していった様子が見られ、まるで成長を見守る母親になった気分です。今では次世代の三大テノールともいわれています。ドミンゴとも共演しています。

日本公演は今年で4回目、前回大阪フェスティバルホールのコンサートに行こうとしたのですが、チケット代が高額なのと誘う人もなく迷っているうちにすぐにソールドアウトになってしまいました。そしたら今年もシンフォニーホールで公演があると知って、今度こそと思いましたが、歌舞伎並みの高額、それにオンライン ではどうやって購入すればいいのか分からない。また諦めようとしたのですが友達たちが、「その年でいきたいコンサートがあるなんて最高じゃない。行くべきよ!」と、そそのかされ、知人に頼んで2枚取ってもらいました。
オペラやクラッシックのコンサート以外でチケットを買ったのは初めてかも?

素晴らしかったです。久しぶりに胸キュンでした。結成30周年の彼らは、客は殆どが中高年の女性が多く、これにもびっくり。なんだ私もその一人なんだ!その観客のパワーはすごい。イル・ヴォーロもそんな観客をうまく乗せ、かぶりつきの客らはステージに駆け上りそうな熱狂ぶり、プレゼント攻勢もあり、びっくりです。白髪の女性も大勢います。男性も「ブラボー!」と叫んでいます。最後にはステージから客席におりてきてサービス、なんとなんと私、彼らの一人イニャツィオ・ボスケットに握手してもらいました。  持ち歌は「オーソレミオ」「グラナダ」「ニューシネマパラダイスの主題歌”Se〟」、オペラ「誰も寝てはならぬ」「ノッテステラータ」「マイウエイ」など、良く知っている曲が多い。イタリアの古代遺跡「ヴェローナ」や「タオルミナ」、日本では「清水寺」などを舞台に歌っています。外国の画像でも若い人から中高年の男女の客が、うっとりと聞きほれています。フアン層は厚いです。同伴した男性は誰のコンサートなのかも分からず付き合ってくれたのですが、結構楽しみ、握手もしてもらい喜んでいました。私たちの席は、通路側だったのでラッキーなことだったのです。

恥ずかしながら、久しぶりに乙女になったひと時でした。もしまた来年も来日したら、飛んでいくかも・・・皆さん!是非是非ユーチューブを見てください。きっとフアンになりますよ。

かみむらとみこ(MBS)

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