~思い出の一曲・アイレ可愛や~

徒然なるままに  ~思い出の一曲・アイレ可愛や~
関西テレビ 出野徹之

 毎朝、見るともなく見ている「朝ドラ」、今期は笠置シヅ子の物語。タイトルの曲も映像もレトロな雰囲気いっぱいです。実は私が初めて歌を覚えて、歌いだしたのは4才の頃、しかも笠置シヅ子の曲、なおかつ陽気な「東京ブギウギ」ではなくちょっとマイナーな「アイレ可愛や」という曲だそうです。ご存知ですか?

 勿論、本人の記憶ははっきりしていませんので親に聞いた話。何故、この曲を覚えたのか解りませんが気がつたら歌っていたようです。エプロンを着せられた3,4才の白黒写真が残っているのですが、こんな格好をして歌っていたのでしょう。

 藤浦洸作詞、服部良一作曲、笠置シヅ子は戦時中、慰問の時にも歌い続けていたとインターネットでは出てきます。何やら南方の乙女をうたったらしいこの曲、昭和22年にレコードがリリースされると大ヒットしたそうです。

 

♪ アイレ可愛や 村娘

好きな小鳥を 追いかけて

ハー鳥籠ブラブラ ぶらさげて

ハー鳥籠ブラブラ ぶらさげて ♪

 

 この後、3番まであって「アイレー アイヤラレー アイレー・・・」と意味不明な歌詞にマイナーな曲がついています。不思議な、しかも当時としては凄く斬新な曲調だったのではないかと思われます。

 最初の「ブラブラ」のところを笠置シヅ子は、リズミカルに「ブラーブラ」と歌っていたのが子供心に印象に残っています。他の人にはどうでも良い話のタグイですが、親や従姉から「上手い、上手い」と言われて調子に乗って歌っていたらしい4才の私は、何とも“こましゃくれた”子供だったのだろうなぁ、と朝ドラを見ながら思いだしている徒然の日々です。

関西テレビ 出野徹之

 

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