散策同好会 第197回例会報告
散策同好会は11月22日、滋賀県の比叡坂本で第197回例会を開催しました。「石積みの門前町で紅葉狩り」と銘打った今年最後の例会は、写真同好会との共催で、22人が参加、雲ひとつない小春日和の一日を楽しみました。
JR湖西線・比叡坂本駅に午前10時集合、満員のバスでまず日吉大社へ。全国3800余の日吉、日枝、山王神社の総本宮。真っ赤な大鳥居の周辺では見事な紅葉が青空に映え、写真同好会のメンバーは早速カメラを取り出し、撮影開始。清流が流れる大宮川沿いは紅葉の名所ですが、今年は夏の異常気象のせいか、色づきは今ひとつ。西本宮、東本宮の両本殿(国宝)や桃山・江戸期の由緒ある7基の神輿など、重厚で華やかな文化財を楽しみました。
このあと、近くの旧竹林院へ。比叡の山を借景に、大宮川の清流がめぐる見事な庭園を、主屋の座敷から映像に収めようと、多くのカメラマンが腕を競っていました。
お昼時となり、里坊(延暦寺僧侶の隠居所)寺院が並ぶ大通りを下り、「本家鶴喜そば」店へ。大人気のお店で、玄関前には数十人の行列が。2階大広間の予約席に入り、散策同好会代表の志風さんが、来年6月の第200回記念例会(大阪・桜ノ宮公会堂レストランを予定)を紹介し、多くの方の参加を呼びかけ、ビールで乾杯。暖かいお蕎麦に海老天、身欠きニシン甘露煮のセットは、さすがに満足できました。
食事を終えて向かったのは滋賀院門跡。堂々とした穴太衆積みの石垣塀が、ひときわ目を引く格式高い天台座主の御座所ですが、受付の住職が至って気さく。案内人をつけてくれての参観となりました。広い屋敷の各部屋に、狩野派の襖絵や仏画など豊富にあり、詳しい解説を聞き、小堀遠州作庭の池の鯉と遊んで、午後2時すぎ、例会は終了。集合写真を撮り、暖かい陽射しのなか、三々五々、帰路につきました。
(文責 田仲 和彦)