第196回例会報告「京都・烏丸御池 漫画ミュージアム・文化博物館でクールジャパン」
爽やかな快晴に恵まれた10月26日(木)、13名が参加して、京都都心で奥深い日本文化の魅力を味わいました。まず訪れたのは京都国際マンガミュージアム。集合場所の地下鉄烏丸御池駅から徒歩5分。元小学校の校舎を利用して江戸期から現代まで、約30万点の漫画資料を保存・展示しています。海外でのアニメ人気を反映して、外国人観光客の姿が目立ち、10時半の開館を待ちかねて一緒に入場。学校廊下の壁面は懐かしい漫画単行本がずらりと並ぶ「マンガの壁」。一気に子供時代に戻り、思い出話が尽きません。明治2年開設、昭和初期建築の元小学校の建物も、重厚な雰囲気があり、1時間余りの見学時間では、黄金バットの紙芝居を最後まで見たり、漫画単行本を手にとって楽しむ余裕がないのが残念でした。
正午前になり、高倉六角にあるフレンチレストラン「ピエール・プレシウーズ」へ。周辺は明治期の歴史的建造物や江戸期からの老舗店が数多く散在する地域。野菜中心の「美彩コース(4品)」(2500円税込)は味・ボリュームに優れ、ビール、ワインは1杯300円。絵画が多く飾られた店内で約2時間、酒量も増えたランチは盛り上がり、若いオーナーシェフの心意気を感じました。
午後の見学は三条通りに面した京都文化博物館へ。重厚な煉瓦作りの別館は、辰野金吾設計の元日銀京都支店(重要文化財指定)。支店移転に伴って、京都府が整備・開館してこの秋で35周年を迎えた京都文化の総合展示施設です。入口で記念写真を撮って中に入ると、元営業室の広い空間で、大塚国際美術館の絵画陶板制作を手掛けた大塚オーミ陶業の展示会が開かれていました。
このあと、本館で開催中の「池大雅展」「近衛家 陽明文庫の名宝展」を見学、藤原道長の自筆日記「御堂関白記」(国宝)を巡り、話が弾みました。こうしてまる一日、京都が積み上げてきた新旧文化遺産を楽しみ、午後3時、解散しました。
次回、今年度最後の例会は11月22日(水)、「比叡坂本・石積みの門前町で紅葉狩り」と題して、日吉神社、旧竹林院などを見学、本家鶴喜そばで歓談昼食の予定です。紅葉のピーク時、多くの方の参加をお待ちしています。
(文責 田仲和彦