【散策】 第195回報告 「六甲山上 初秋の高山植物園と眺望を楽しむ」

第195回報告 「六甲山上 初秋の高山植物園と眺望を楽しむ」

 六甲の空はさわやかに晴れ渡っていました。猛烈な残暑の続いた9月でしたが、29日は快晴で、海抜865mの六甲高山植物園は快適な環境。午前11時、「今日は涼しくて良かった」というガイドさんの説明を聞きながら、園内の高山植物や寒冷地植物などを鑑賞しました。朝ドラで知られる牧野富太郎博士が開園時に縁があったといい、彼が発見したユリ科のキイジョウロウホトトギスが見ごろ。穏やかな紅色の吾亦紅、紫色の綺麗な花ながら猛毒を含むトリカブトなどなじみのあるものには納得し、高山独特の見慣れない小さな白い花々の前では覗き込む。熱心な観察者になりました。笛の一種、リケーナの演奏者と出逢い、しばし、園児たちと共に木簡の響きに耳を澄まし、即製スタンドのコーヒーをたしなむ人も。

高山植物園 ガイドさんの案内で

 山上バスで、「六甲ガーデンテラス」に移動。バス停からすぐの背後に、瀬戸内海の絶景が広がります。間近かの右手に、六甲アイランドとポートアイランドの人工島。左手には大阪が展望でき、淡路の島影がうっすらと浮かんでいました。

 「あれがあべのハルカス」というのは、ほとんどの人に見えます。「大阪城はどこだ」。ビル影のせいか眼をこらしても、発見者はいませんでした。元気な人はさらに「見晴らしの塔」に登ります。ここからは、右手に、日本で初めてのゴルフ場が見えました。

六甲ガーデンテラスで

 工芸品や飲み物などのショップ巡りをした後、見晴らしの良いレストラン「六甲ビューパレス」へ。修学旅行生のため、予約が1時半と遅めだったためか、皆さん「釜飯御膳」を早々と平らげて、健康、健啖を確認出来ました。帰りのケーブルカーに、はるかかなたの海を渡ってきた元気な蝶「アサギマダラ」が舞い込んだのも、そのせいでしょうか。

六甲高山植物園に集う

 散策同好会では10月26日(木)に京都国際マンガミュージアムと京都文化博物館(「陽明文庫の名宝13近衛信尹の生涯」などを展示)を鑑賞します。多くの方の参加を歓迎します。

文責 井出 敬

 

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