念願のおやじバンドだぜィ♬

~徒然なるままに~  念願のおやじバンドだぜィ♬
鈴木 優 (KTV)

 私が音楽のバンドを初めて組んだのは、今からおよそ半世紀前、愛知県は豊橋の高校2年の秋でした。その頃はニューミュージックやJポップと云う言葉はまだなく、フォークソングが全盛です。テケテケテケ…とエレキギターに乗ったグループサウンズが退潮すると、特に関西から自由でユニークな唄が流行り出し、当時高校生の私もその魅力に取りつかれました。

 ギターはビートルズやサイモン&ガーファンクルの影響でヘタなりに馴染んでいたので、秋の学園祭に向けて同好の仲間と即席のバンドをこしらえました。グループ名はその頃最も好きだった「五つの赤い風船」をもじって「五つの赤い風船ガム」。何とも安易ですね。私はボーカルの他ギターとピアノを担当し、拙いMCまでやってしまった青春の1ページ。思い出すと恥ずかしい限りです。

 そんな甘酸っぱい後悔も50年経てばすっかり忘れ去られます。この春、長年勤めた二つの会社をリタイアすると、さあて残りの人生、楽しまなくちゃあと思い付いたのが「おやじバンド」の結成。うまいことに関西民放クラブの新米理事の二人が音楽好きで、誰から云い出したか「バンドやろうぜ」でいつの間にか実現してしまいました。今度のグループ名も昔と同じく安直で、新しい理事の集まりだから「ザ・シン・リジーズ」。なんともはや、ですね。

 さて、時間はたっぷりある年金生活者たち、京都の河原町にあるカラオケ館の地下で練習を始めると、あれよあれよと熱が入り、たった3曲に毎日5.6時間の猛特訓とあいなりました。レパートリーは昭和歌謡とグループサウンズ。ホントはロックや演歌もやりたいが、デビュー・ライブは関民放の懇親会に決まったので客層を考えての選曲です。

 それでは高齢者四人の即席おやじバンド、いかなるパフォーマンスになるのか、うまくいけばいずれまたどこかでご報告いたしましょう。    

 

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