徒然なるままに 大北整子さんを悼む
イベント委員会の活動再開に向けて資料を整理、併せて抜け落ちている情報を加えようと、1991年に定例懇話会「歌声喫茶」でお世話になった「ピープルズ」を検索したところ、オーナーでピアニストの大北整子(なりこ)さんが亡くなられたとの情報が出てきました。2021日2月5日、偶然にも数日後が命日だったのです。
会員の皆さんに青春の日々を思い出して懐かしい歌を大いに歌って頂こうと
「歌声喫茶」を提案しました。今どきの歌声喫茶は?とネット検索で、肥後橋にある「ピープルズ」を探し当てました。先ず場所を確認に行き、次に営業時間を聞いてお店に行きました。オーナーの大北さん自らピアノを弾き、歌声喫茶ならでは、お馴染みの曲が歌われます。ダークダックスの「山男のうた」、「黒い瞳」をはじめとするロシア民謡の数々、中高年のお客さんたちが気持ちよさそうに声を張り上げていて昔のままの歌声喫茶です。高校生のような刈り上げ頭の大北整子さんは、昭和30年代に梅田にあった歌声喫茶「こだま」でピアノを弾いていたそうで、いわば、歌声喫茶の生き字引のような方でした。
当初は総会か秋の懇親会の企画として考えていたのですが、梅田新道のビアホール「アサヒスーパードライ」でと話がまとまり、大北さんと打ち合わせしたところ、以前このホールで演奏していたという事でビックリ。分厚いソングブックを借りて当日用の歌本を作りました。100部近くを作ったと思いますが中々楽しい作業でした。
当日、アサヒスーパードライの平土間は関西民放クラブの貸し切り状態、大北さんのピアノで声高らかに「歌声喫茶」を楽しんで頂きました。
「ピープルズ」をまた訪ねようと思っていたのですが、その後はコロナの数年で伺えず終いとなりました。
ホームページには「ピアノを通じて多くの方々に出会い、その音楽とあたたかい笑顔と人柄で多くの人に愛された“なりこ”さん」とあります。正にその通りの方でした。大北さんを偲んでダークダックスの「山男の歌」、手持ちのレコードで聴いてみることにしましょう。
関西テレビ 出野