クラシック同好会 11月例会報告
大編成の大阪フィルハーモニー交響楽団ならでは、マーラーの「巨人」を聴いて頂こうと11月19日(土)午後の定期演奏会を設定しました。
参加者は7人でしたが、大フィル事務局が横一列の席を取ってくれ、和気あいあい、コンサートを楽しみました。
指揮はエリアス・グランディ、長身、細見の格好いい青年です。日独の両親の下、ドイツで生まれたのだそうです。1曲目は、モーツァルトの「ピアノ協奏曲第1番ハ長調」、演奏のミシェル・ダルベルトは、いとも軽やかに聴衆を中世の音楽世界へ誘ってくれ、コロナ禍の鬱陶しさを暫し、忘れさせてくれます。オーケストラは第一ヴァイオリンが6人という、思い切った小編成で、ブリリアントとでも言うのでしょうか、キラキラするピアノの音色を引き立て、まことに心地よいひと時を過ごさせてくれました。
同好会のメンバーもうっとり聴きいっています。
第二楽章は、聞き覚えのあるメロディ、プログラムによると「みじかくも美しく燃え(1967)」というスウェーデン映画で使われたとあります。甘く美しく、ネット検索をするとポールモーリアの演奏が出てきました。一度お聴きになってみて下さい。
後半はいよいよ「巨人」、グスタフ・マーラーの曲は「大地の歌」の60分を始め、演奏時間が長い印象があります。「巨人」も55分、お隣のT氏と、ちょっとした「覚悟」が要りますね、と冗談を言っていたのですが、始まってみると、山あり谷あり、一曲目とは打って変わって90人を超える大編成のオーケストラの熱演に時を忘れました。
第4楽章、大盛り上がりで演奏が終わり、指揮者グランディの棒が止まるや「ブラヴォー」の嵐。私たち同好会員も興奮冷めやらぬ面持ちで、三々五々、初冬のフェスティヴァルホールを後にしたのでした。
(世話人 出野徹之)