散策同好会 やっと第186回例会を草津宿で開催。
散策同好会は11月25日、今年度初となる例会を草津宿(滋賀県草津市)で開催しました。当初は6月2日の開催予定で、案内状を発送、出欠返事のハガキも頂いた段階で、コロナ禍のため、開催を断念。夏の第5波感染急拡大が落ち着き始めた9月上旬に再度チャレンジを決め、ようやく実現にこぎつけるという難産の例会でした。昨年度も年6回、例会を計画しましたが、コロナ禍の中、11月9日の奈良・西ノ京での1回に留まり、ほぼ1年ぶりの開催となりました。
前日の寒さは去り、快晴のJR草津駅に、ゲスト2人を含め16人が午前10時に集合。お互いの無事を確認する挨拶をかわし、駅の一角で体温チェックをすませたあと、地元ボランティアガイド2人に従い、2組に分かれ、草津宿の見学が始まりました。駅前商店街を抜け、町中を南北に貫く天井川を整備した草津川跡地公園で、ガイドさんから全体説明を受け、広い本陣屋敷へ。「左中山道、右東海道」の道標が示すように、江戸時代初期に整備された2つの大街道が合流し、分岐する草津宿。本陣には多くの大名のほか、大石、吉良、新選組など宿泊者の名前が残る大福帳が残され、湯殿や雪隠までもみて、江戸期の人の交流、賑わいを実感しました。その後、「街道交流館」で当時の食事など、各種資料を拝見し、お昼時となったので、街道沿いの老舗「寿司清」へ。「多くの人と一緒の食事は久しぶり。ビールが美味しい」と言いながら、地元名物「はこ寿司」などの御膳を頂きました。
午後は天平時代創建の古刹、常善寺で、重要文化財の阿弥陀如来坐像を特別拝観。優しいお顔の仏像に心が安らぎます。さらに西へ足を延ばし、交通安全厄除けで信仰を集める立木神社で安全祈願のお参り。古い町並みに残る呉服店などを覗き、太田道灌の末裔が創業したとされる太田酒造で、お酒やワインの試飲を楽しみ、お土産を買いこんで、午後2時すぎ、久しぶりの例会は、来年の再会を約束して流れ解散としました。
文責 田仲 和彦