クラシック同好会 活動報告

クラシック同好会 活動報告

 去年2月、大阪フィルを聴いて以来、コロナの影響で活動を自粛していましたが、1年10か月ぶりに、奇しくも大阪フィルのコンサートで活動を再開しました。

 11月30日、メンバー10人で大阪フィルハーモニー交響楽団、ソワレ・シンフォニーコンサートを聴きました。予定されていた大植英次がコロナの影響でドイツから帰国できず、角田鋼亮が指揮をして歌劇「運命の力・序曲」(ヴェルディ)からスタート、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲「軍隊」は、現在国内外で最も注目されている若手ヴァイオリニストの一人(プログラムより)、郷古廉の演奏です。“最も注目されている”という謳い文句はよくあるのですが、名器ストラディヴァリを貸与されているというのは、ただ者ではありません。古典の香りをぷんぷん漂わせながら優雅に協奏曲を聴かせてくれました。

 イタリアの作曲家、レスピーギは“ローマ三部作”を遺しているのですが、この日は最もよく演奏される「ローマの松」。大フィルならではの大編成で厚みタップリの演奏を聴かせてくれます。大音響の「ボルゲーゼ荘の松」に始まって「アッピア街道の松」まで、4部それぞれのドラマが展開されます。最後はシンフォニーホールの象徴、パイプオルガンと両側に5人の金管のバンダ(離れた位置で演奏)も加わって大盛り上がりのクライマックスとなりました。

 久しぶりの例会でしたが演奏のお陰でコロナ禍を吹っ飛ばすかのように気分は高揚、楽しく家路についたのでありました。

「次は何時?」とメンバーのお一人、第6波が来ない事を祈るばかりです。

因みに、ローマ三部作、他の2曲は「ローマの噴水」「ローマの祭」です。

            クラシック同好会世話人  出野徹之

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