第66回 落語(上方芸能)を楽しむ会
1年4ヶ月ぶり天満天神繁昌亭で落語を楽しむ
今年の1月20日に、約1年ぶりの例会となる国立文楽劇場での恒例「初春・文楽公演」鑑賞を開催した。
折りしもコロナ感染が急拡大し大阪・兵庫・京都に「緊急事態宣言」が発令される中での開催だったが、17名もの会員の方々が参加され、文楽の至芸を堪能いただいた。
次の例会として、一昨年の12月以来途絶えている「天満天神繁昌亭」での落語鑑賞の再開を計画し、4月13日の「桂よね吉 繁昌亭大賞受賞記念」公演に決めて、3月15日に案内を送付した。
実に1年4ヶ月ぶりの繁昌亭での例会である。劇場が入場者を最大102名に制限しているため、申込先着20人の参加(+世話人3名の計23名)に限ったが、ピッタリ20名の方から参加の申し込みをいただいた。
ところが4月になると、いったん収まったかに見えた新型コロナウイルスが、変異株も増えてまたまた猛威を振るい出す!例会中止も考えられたが、繁昌亭の団体予約システムでは、事前購入したチケットは公演日の2週間前以降はキャンセル不可なので、チケット購入代金51,750円がすべて会の損失になってしまう。参加を申し込まれた方の何人かに意向を確認したところ、殆どの方が参加の意思を表明されたので、例会を決行することにした。最終的には、4名の方が参加を辞退され、16名+世話人3名の計19名が当日繁昌亭に集まった。
今回は、桂よね吉さんが第15回繁昌亭大賞を受賞した記念公演で、ロビーには祝いの花が立ち並び、受賞記念口上もあって華やかな雰囲気の舞台だった。トリはよね吉さんの「七段目」。芝居好きの若旦那が、私生活も歌舞伎一色に染まり何を言っても歌舞伎のセリフになってしまう、という古典だが、よね吉さんは堂に入った歌舞伎の所作・セリフ回しで、鳴り物も加えて堂々と演じ切り、大賞受賞の実力を遺憾なく発揮してくれた。
コロナ禍の中にもかかわらず、繁昌亭まで足を運んでいただいた会員の皆さんも、きっと満足いただけたのではないでしょうか。
高井久雄(KTV)