散策同好会は11月26日(火)、第184回例会を「奈良平城宮跡、復元進む古都にタイムスリップ」と題して開催しました。
近鉄奈良線新大宮駅に22名(うち女性6名)が集合、午前10時発の奈良交通バスで、「朱雀門ひろば」に向かいました。
散策同好会では約10年ぶりの平城京再訪ですが、バスを降りてみると周辺の様相は一変。朱雀門の前には広い朱雀大路が再現され、その両サイドには新施設が多数開設されて、昨年3月、「平城宮跡歴史公園」が誕生していました。
ボランティアガイドさん2名の案内で、復原遣唐使船をまず見学。東シナ海を往復した先人の労苦を偲んだあと、朱雀大路を超えて向かった「平城宮いざない館」は、4つの展示室で構成され、木簡などの出土品を見ながら、平城京の成り立ちや当時の貴族、役人、庶民の生活ぶりなどを彷彿とさせる、工夫に富んだ興味深い展示施設でした。
2班に分かれての見学でしたが、相次ぐ質問にガイドさんの説明も熱を帯び、スケジュールは遅れ気味に。
ようやく11時半すぎに同館を出て、朱雀門をくぐり、近鉄奈良線の踏切を渡って復原工事中の南門へ。仮設階段を上ると、屋根が組みあがりつつある工事現場を覗くことができました。再来年に完成予定とのこと。天候、気温はまずまず、群生するススキの穂が風に揺れて、綺麗でした。
正午を過ぎて昼食会場の「あみかふぇ」へ急ぎます。大和野菜を中心とした人気のお店。奥半分、3列に分かれて、野菜サラダから始まるコースを楽しみ、「とてもよかった」との声を沢山いただきました。
食事を終えると1時半を過ぎており、ガイドさんが待つ第1次大極殿に急ぎました。
この建物は10年前にも見学していましたが、広間の中心に高御座(レプリカ)が展示されており、テレビで見たばかりの新天皇即位式を思い出して、関心が募りました。
その後、遺構展示館に回り、発掘調査で見つかった建物跡などをみて、推定宮内省前の塀をバックにこの日初めての全員そろった記念写真を撮影して、午後3時すぎ、今年最後の例会は無事終了。バス停で大和西大寺行きと近鉄奈良駅行きの2方向に分かれて、家路を急ぎました。
(文責 田仲 和彦)