関西民放クラブ30周年記念の企画として、「放の会(俳句同好会)」「美味しい旅の会」「地酒を楽しむ会」の三同好会が合同で奥飛騨白川郷のどぶろく祭に行く旅を企画した。
参加者は15名、その内女性が6名、平均年齢は???
出発日、早々に放の会(俳句同好会)世話人の早川さんから全員に今回の旅(吟行)で俳句を作り提出するようにと季語集と用紙を配られる。今回は吟行(俳句)と旅と地酒の旅なのだ!さてどんな句ができるのか?
白川郷のどぶろく祭りは雪に覆われる長い冬の始まりを告げる祭でもある。五色の旗を連ねた御神幸が合掌作りの村を練り歩き、獅子舞の奉納が終わると境内にある奉芸殿の前に何本ものゴザが敷かれ、400円を奉納していただいた盃を手にした村人や参拝者が並び座る、いよいよ「どぶろく」の振るまいが始まる。
神主の祈祷をおえた大きな酒樽から「きったて」というお酌用の容器に移されたどぶろくを持った割烹着姿の地元奥様方によって一斉に参拝者一人一人に注がれ、どぶろくの芳醇な香りに境内が包まれる。
我々の盃にも一杯、二杯、三杯・・・・八杯、九杯と知らぬ間に杯を重ねる。アルコール度数16度、冷えた甘口のどぶろくが心地良く美味い!
奉芸殿では七福神による春駒、白川おけさをはじめ民謡や郷土芸能が披露され,どぶろく祭は最高潮にたっする。
日が落ち始めた頃、我々は気分良くほろ酔い気分で宿へ向かう。今宵の宿は合掌造りの家をそのまま移築したコテージ。夕食は郷土料理、酒は五箇山の地酒「三笑樂」。食後はいろりを囲んでわいわいがやがやそしてまた一杯。とにかくよく飲み、よく食べ、よく笑った楽しい旅であった。創立30周年に乾杯!
最後に皆さんの労作3句。
どぶろくに 酔い痴れて詠む 五七五
山染まり どぶろく飲みて 我もまた
奥飛騨の 白き息吐く 濁り酒
森本 征夫