久しぶりに関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを聴きました。
「多彩なるパレット・・・ デュメイ・マジック炸裂」、カラフルな表紙の立派なプログラムに写真が掲載されている音楽監督のオーギュスタン・デュメイが体調不良のため休演、ピンチヒッターはドイツの若手指揮者、フェリックス・ミルデンベルガー。サン=サーンスのチェロ協奏曲を挟んで、ムソルグスキーの「はげ山の一夜」、「展覧会の絵」をはつらつとした演奏で聴かせてくれました。
「展覧会の絵」はトランペットソロから始まるお馴染みの曲ですが、第2曲に登場する“ひなびたメロディ”(プログラム解説)はとても印象的で、アルト・サクソフォーンで演奏するというのは初めて知りました。
この曲は、ロシアの作曲家・ムソルグスキーがピアノの組曲として書いた原曲をもとに、フランスの作曲家・モーリス・ラヴェルがオーケストラ曲に書き換えたそうですが、聴くうちに最近行ったプーシキン美術館展を見ているような気持になりました。
なお、代わりを務めたミルデンベルガーには終演後、客席からは鳴りやまない熱い拍手が、また楽団員からも心のこもった“足ふみ”の称賛が贈られて気持ちの良い演奏会となりました。
(世話人:出野徹之)