新年度のスタートは、日本センチュリー交響楽団×ザ・シンフォニーホールという新しい企画コンサートを聴きました。
形にとらわれず様々なジャンルのコンサートを作ろうという企画で、関西民放クラブ定例懇話会で講演して頂いたザ・シンフォニーホール喜多GMのアイディアです。
1981年、弱冠20才でロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門で優勝した清水和音は「皇帝」、オーケストラは「運命」というベートーヴェンの2つの“5番”、会場はほぼ満席、期待の高さがうかがわれます。
同好会メンバーの一人が「ピアノの音色が好きな私にとって胸ときめく、素敵な時間でした」と感想を述べておられましたが、正にそんなひと時でした。高音が一音一音美しく響いて“泣けてくるような”ピアノ、あとで楽団スタッフが「清水さん専属の調律師の“仕事”」と教えてくれました。
別の会員から「いつもとコントラバスの配置が違うね」と質問があり、これも楽団スタッフに確認、ベートーヴェンが作曲した頃は、指揮者を挟んで左右にヴァイオリン群、後列左からコントラバス、チェロ、ヴィオラといった配置だったらしく、飯森マエストロの古典への思い入れのようです。
それにしてもクラシック同好会の皆さんの質問もだんだんと専門的になってきたと思いません?
(世話人 出野)