クラシック同好会 3月例会報告

 

 年度末のコンサートには色々なドラマがあります。
3月例会で日本センチュリー交響楽団の定期演奏会を聴きました。首席客演指揮者のアラン・ブリバエフはこのコンサートで契約期間満了。ソロを弾いた小山実稚恵も楽団の「アート・イン・レジデンス」というお役目が終わります。

 もちろんセンチュリーファンは知っていますから、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の演奏が終わると嵐の拍手とカーテンコールで名残を惜しみます。堂々たる演奏の後、とても恥ずかしそうな、はにかんだ表情が何ともチャーミングな小山さんは、優しくもドラマチックなスクリャービンの「左手のためのノクターン」でアンコールに応えてくれました。

 オーケストラの演奏は、ボロディン「中央アジアの草原にて」、ショスタコーヴィチ「交響曲第九番」、ブリバエフはアンコールにチャイコフスキーの弦楽セレナーデから「ワルツ」を選び、こちらもロシアの作曲家の作品。

 本プロ、アンコール曲すべてロシアもの、まさにロシア音楽の好きな方だったら ”涎がでそうなコンサート” でした。

 特に「第九番」は世話人の私を含めて会員諸氏、初めて聴く曲だったので、「楽しい、面白いコンサートだった」、との感想でした。

 4月からは新しいシーズン。7日にザ・シンフォニーホールでセンチュリーの新企画第一弾、清水和音のピアノで「皇帝」、オーケストラで「運命」とベートーヴェンを2曲聴きます。関西民放クラブの皆さん、クラシック同好会でお待ちしています。

出野徹之

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