散策同好会は9月26日、「真田幸村ゆかりの社寺とベルリンの壁が保存されている統国寺を訪ねる」と題して第170回例会を行いました。
晴天に恵まれ、汗ばむほどの陽気のなか、36人が午前10時半、JR環状線玉造駅に集まり、大阪夏の陣で幸村が築いた出城「真田丸」の跡地を目指しました。
駅前商店街を抜けて約10分、三光神社で幸村の大きな銅像、大阪城と通じていたという「真田の抜け穴」を見て、中風除けの神も祀る神社に参拝。
次の訪問地の心眼寺へ、多くの墓標が立ち並ぶ旧陸軍墓地を抜けて向かいました。心眼寺には「出城跡」の石碑、幸村の墓、すぐ前の大阪明星学園にも大きな石碑「真田丸顕彰碑」があり、この辺りが真田丸の中心部だったようです。
再び玉造駅に戻ってJR環状線で天王寺駅へ。駅北側のちょっと寂しげな商店街を抜けてたどりついたのは、高層マンションに囲まれた「料亭まつむら」。
大正時代建設の元住友別邸で、中庭に面した大広間でひょうたん弁当をいただきましたが、部屋の雰囲気がよく、お弁当の量も適度、とお褒めの声を頂き、世話人はホッと一息。
午後の部は、天王寺公園の入り口そばの統国寺からスタート。本殿わきに並ぶ2枚のコンクリート壁は、信徒が朝鮮統一を願ってベルリンから持ち込んで喜捨したもの。住職さんが本堂で説明をしてくれたところによると。かつては百済寺と称し、信徒の大部分が韓国・朝鮮系の方という。
展望所からの茶臼山周辺の風景も美しく、この近辺に長年住んでいる会員でも「初めて訪れた」とびっくりでした。
このあと池泉回遊式庭園の慶沢園、大阪の陣の古戦場、
茶臼山を散策して、心地よい汗をかき、午後3時頃、自由解散となりました。
(文責 田仲 和彦)