散策同好会は6月1日(木)
「京都名邸訪問~公開なった旧三井家下鴨別邸から重森三玲旧宅へ」
と題して第169回例会を開催しました。
参加者は47人、この例会では近年稀な大人数となり、午前10時、叡山電鉄出町柳駅を出発。
前夜の雷雨が去り、好天のなか、鴨川の橋を超えて、糺の森へ。
旧三井家別邸は、昨年10月に一般公開され、NHKの朝ドラ放送効果もあって、京都の新名所として人気の場所。団体用テント席に着席して、案内人から別邸の由来について詳しい説明を受けたあと、玄関棟から入場。
東山を眺める望楼を構えた主屋の一階座敷や広い庭園を見学し、豪商、三井家の足跡をたどりました。
次に向かったのは糺の森の緑の中の河合神社。「方丈記」で知られる鴨長明ゆかりの下鴨神社摂末社ですが、最近は「美麗の神」として知られ、絵馬も「かわいい」女性を描いた柄鏡。カメラマンの人気を集めていました。
お昼時になり、出町柳からバスで4駅目の熊野神社前まで向かいましたが、日頃鍛えた健脚を使っての徒歩組も約10名。昼食会場「西尾八ッ橋の里」は立派な門構えの、大正期の学識家・財界人の元邸宅。当初30人で予約していましたが、参加者が大幅に増えたので、さすがの大広間でも、ちょっと窮屈だったかもしれません。和食膳に、気温も上がってきたので、ビールを頂いた人も多かったようです。
庭園を見学し、お土産屋をのぞいて、向かったのは「重森三玲旧宅」。吉田神社の神官邸宅を、昭和の作庭家、重森三玲が昭和18年に譲り受け、2つの茶室、枯山水庭園を自ら設計し、作庭。吉永小百合出演のシャープCM撮影場面としても有名になりました。
大人数だったため、3班にわかれ、午後2時から時間差を設けて入場。三玲の孫にあたる案内人は、3班目になると口も滑らかに、画家志望から作庭家に転身した経緯や、CM撮影時の裏話など、興味深く語り、午後3時過ぎ、例会は無事終了しました。
田仲 和彦