全国囲碁大会で牧野7段(ABC)が準優勝
11月7日、広島県・大久野島で開催
第23回民放クラブ全国親善囲碁大会が11月7日、広島県竹原市の大久野島で開かれ、全国各地から22名、うち関西からは6名が参加して熱戦を繰り広げた。予選で3連勝した2人が決勝戦に進出したが、牧野7段(ABC)は惜しくも準優勝にとどまった。大会会場に宿泊した後、関西勢は福山市の鞆の浦に1泊旅行した。
大久野島は戦前は毒ガス島で、秘密保持のため地図から消されていたが、現在はうさぎ島として観光客を集めている。
関西からの参加者は牧野氏のほか、松岡4段(ABC),中嶋3段(TVO),坂井2段(ABC),尾崎初段(ABC),中川2級(TVO)。そのほかは、北海道2名、東北3名、関東1名、北陸1名、東海3名、中国5名、九州1名だった。
予選は5組に分かれて3戦ずつ対局し、3連勝した者が決勝トーナメントに進出することになっていたが、3連勝したのは牧野7段と田中雄策初段(RCC)の2名だった。懇親会を行った後、いきなり決勝戦となったが、残念ながら牧野7段は惜敗し、準優勝にとどまった。
予選の後、幹事会が開かれ、次期開催地をどうするかが話された。順番で行けば、関東ということになるのだが、関東地区は手薄でお世話が難しいということで、来年は東海地区で開くことに決めた。参加者の高齢化が進み、参加者が年々減少していることに、幹事諸兄はみな危機感を募らせていた。
大会翌日、関西勢は毒ガス資料館を見学し、フェリー、JRを乗り継いで尾道に行った。短い観光を楽しんだ後、鞆の浦の鷗風亭に旅装を解き、まずは囲碁対局。全員2局ずつ打ち、夕食に舌鼓を打った。一流旅館らしいおもてなしと味に一同大満足し、夕食後もまた囲碁と、いつもの囲碁三昧コースとなった。
(TVO 中川民雄)