最近、7回もカーテンコールがあるのは珍しいのですが、日本センチュリー交響楽団9月定期演奏会2日目(9月24日)、指揮のマックス・パンマーが振り終わってから、拍手が鳴りやみませんでした。
前半は20世紀に書かれたヴァイオリン協奏曲の最高傑作のひとつと言われる、バルトークの協奏曲をオーガスティン・ハーデリッヒが演奏、「意外に演奏機会の少ない名曲」とプログラムノートに、少し難解かな?という一曲でした。
終演後に出会った楽団員も「協奏曲に力を入れて練習した」と話していました。
後半はブラームスの交響曲第2番、センチュリーが最も大切にしてきた作品のひとつというだけあって充実した内容。
しかも楽団員に信頼厚いマックス・ポンマーの指揮とあって“味わい豊かな、まろやかな”交響曲を聴かせてくれました。
有栖川有栖さんはプログラムのエッセイで“明朗で、時々愛らしくて、聴くと元気が出る曲“、ブラームスをこう書いています。
カーテンコールでは、「ブラヴォー」に混じって「アリガトウ!」という声も。
まだ明るい秋の午後、正にそんな気分になるコンサートでした。
(世話人・出野)