1970年3月15日、「人類の進歩と調和」を謳い上げて、華々しくオープンした大阪万国博覧会。あの時から46年余り。散策同好会の第162回例会は、32名の参加を得て、5月16日、万博記念公園を歩きました。
午後から雨の天気予報が出る中、午前10時、大阪モノレールの万博記念公園駅に集合。「ほぼ毎日この会場に通って仕事したわ」「この駅から入場口まで、連日ものすごい混雑ぶりだった」など若き日の思い出を語りながら、駅から中国自動車道をまたぐ陸橋を超え、万博のシンボルタワー「太陽の塔」の方向へ。途中、右手には昨年秋開業した複合新施設「エキスポシティ」に長い人の列。動物や魚に直接触れ合えると人気の「NIFREL」の入場券売り場の行列だ。
広い公園内を北上してまず訪れたのは「国立民俗学博物館」(みんぱく)。世界各地の生活用品、民族衣装、楽器など約1万1000点を展示しており、わずか45分の見学時間では駆け足で順路をたどるのがやっと。「また改めて来ないと」と言いながら、次の見学場所「平和のバラ園」へ。万博開催時に各国から寄贈を受けた品種を中心に、約90種、5600本のバラが植わっており、ちょうど満開の見ごろ。写真撮影に夢中の方、芳香をかぎ、うっとりの方。「良い時に来た」との声に、世話役の表情も緩む。
次に訪れたのは「日本庭園」。万博開場前、2年間の突貫工事で、湿地と竹藪の地を改造し、庭園博物館的な名園に作り上げたと、中央休憩所の片隅におかれた記念ビデオでは説明していましたが、約26ヘクタールの広さ。昼食会場へ移動するまでの約45分間、思い思いの自由散策で、茶室を見たり、心字池からの眺めを楽しんだりして、時間を過ごしました。
再びバラ園前に立ち寄り、全員の記念写真撮影をして、もと来た道を南下、昼食会場のホテル阪急エキスポパークへ。途中、パラパラと小雨もありましたが、「良く天気がもってくれた」と、お腹もすいて皆さん、ちょっと速足でホテルにまっしぐら。バイキングレストラン「ヴェルデ」では、15分程度の待ち時間ができましたが、その間、集金作業を済ませ、午後1時から食事を開始。午後2時半まで、昔話を楽しみ、ゆっくりと食事をしての自由解散にしましたが、帰路、話題のエキスポシティに立ち寄り、映画館や商業施設の巨大さに驚いた方も多かったようです。
(文責 田仲 和彦)