関西民放クラブの散策同好会は3月31日(水)、満開の桜のもとで和歌山城を訪問し、平成28年度の活動をスタートしました。総勢29人が参加、一足早い紀州路の春を楽しみました。
午前11時30分にJR和歌山市駅集合と、散策同好会の例会としては、異例の遅い集合時間となりました。当初、世話人が集まって新年度の計画を検討した段階では、紀三井寺での桜鑑賞も検討していましたが、下見の段階で市内の交通事情などを考慮して、良い食事場所の確保と、見学を和歌山城に絞ることになり、その結果、充実した例会となりました。
JR阪和線の紀州路快速で天王寺から和歌山駅までおよそ1時間20分。和泉山脈に入るあたりから周辺の山に見事な桜が目立つようになり、自然と期待が膨らみます。
また和歌山は、NHKの大河ドラマ「真田丸」効果も手伝って、今や人気の観光地。和歌山駅に降り立つと、「真田幸村と戦国わかやま物語」と銘打ったポスターや冊子が目立ち、外国人観光客もかなり増えている様子がうかがえました。
予定時間に全員が無事集合し、食事場所のマリーナシティホテル準備の大型バスに乗って約30分。市内を抜け、新和歌浦の穏やかな海を見ながら、バスはリゾート施設の集まるマリーナシティに到着。綺麗なホテルでの食事は和食のコース。窓越しに黒潮市場という海産物販売所も見え、旬のお魚、野菜を使った料理は質、量とも好評でした。
食事を終えて午後1時半にホテルを出発、車窓右手に紀三井寺を見ながら、市内へ戻り、和歌山城に到着。
ガイドの森下 稔さんの出迎えを受け、満開の桜と天守閣をバックにまずは記念撮影。天正13年(1585年)に紀州を平定した豊臣秀吉が弟の秀長に命じ、名手・藤堂高虎が築城を担当して以来、55万石の御三家紀州藩の本拠地として、順次整備されましたが、そんな歴史が石垣の積み方の変遷にも現れていると、森下さん。
紀州独特の青石の敷き詰められた道や野面積みの石垣を見ながら、天守閣への道を歩く。第二次大戦中の大空襲で破壊され、昭和33年にコンクリートで復元された元国宝の天守閣の入口周辺にも桜が見事に満開。帰路に通った名勝西之丸庭園などで、写真に夢中になる会員もあり、会員の列は長く長く。午後3時半すぎに現地解散し、JR、南海本線、思い思いの道をたどって帰路につきました。
散策同好会の今年の例会は5月は新しい施設がオープンした万博記念公園。メンバーの平均年齢は77歳、会員数も64名と高齢化による微減傾向が続いています。
世話人会では、そうした会員の状況に対応して、無理なく歩くことのできる距離、場所を考慮しつつ、多様な関心、知的興味を満たす企画を立て、運営していくことにしています。皆様の積極的な参加を期待しています。
(TVO 田仲 和彦)