「新緑の京都・名園を訪ねて;詩仙堂から曼殊院門跡、赤山禅院へ」
日時 平成27年5月28日(木)
詩仙堂・金福寺・曼殊院・赤山禅院
初夏の京都は、春の観光シーズンを終え、静けさを取り戻す。28名が参加して、比叡山の麓にたたずむ名園を訪れた。
集合場所は叡電一乗寺駅。午前10時の集合時間まで10分を残して、全員がそろい、出発。宮本武蔵の伝説で有名な一乗寺下り松で14名ずつ2班に分かれ、詩仙堂と金福寺へ。江戸初期の文人、石川丈山が晩年建てた草庵、詩仙堂は、鹿おどしの音が響く、紅葉の名所として知られるが、この日は新緑のなか、美しく刈り込まれたサツキが満開。詩仙の間に座り、絶品の眺めを堪能、庭に下りて花木を楽しむなど、約30分を過ごした。
金福寺では住職から同寺ゆかりの芭蕉、蕪村、村山たか女について詳しい説明を受けたあと、枯山水庭園へ。芭蕉の訪問を偲んで蕪村が再興した茶室、芭蕉庵への道は、ゆかりの俳句が沢山掲げられ、俳句談議に花を咲かせた会員も。
約1時間後、再び2班は、一乗寺下り松で合流。雲母(きらら)漬けで有名なお漬物屋さんに立ち寄るなど、ゆっくりと曼殊院へ向かったが、気温が30度近くまで上昇するなかで、意外に長い坂道に行列は長く、長く。苦労してたどり着いた同寺は、大書院(重要文化財)は広く、狩野探幽筆の襖絵など、建物、庭園とも見るもの沢山。「もう一度来よう」と言いながら、昼食会場の関西セミナーハウスへ急いだ。
昼食後は修学院離宮の前を通って赤山禅院へ。御所の鬼門にあたり方除けの神として有名な境内で、七福神にお参りし、快適な森林浴を楽しんで、叡電修学院駅で午後2時半すぎに解散しました。
(田仲 和彦)