平成27年度関西民放クラブの総会は、4月10日例年通り太閤園で行われた。生憎の雨模様だったが、萌え始めた新緑は見事に鮮やか。この日を待っていた会員は、昨年とほぼ同じ120余名。各地区民放クラブや関西地区放送各社の来賓を含めて137名が顔をそろえた。
第1部の総会では、まず物故者へ黙祷。続いて西村嘉郎会長が歓迎の挨拶に立ち、今回から始めた同好会活動の出品作品に優秀賞の投票を行うことなどを話し、議事に入った。
まず一般活動報告で、鈴木正勝理事長が22の同好会の活動状況等を報告した。役員の改選では2名の理事の退任と、長井和恵さん(WBS)、北村一明さん(ABC)の両氏を新理事として承認。続いて、平成26年度会計報告、27年度予算案を満場一致で一括承認された。その後、司会の出野徹之監事が5人の新入会員を紹介した。
第2部は武蔵野美大教授の関野吉晴氏から、人類の地球上の拡散・移動について「地球を歩いて見た事、聞いたこと、考えたこと」と題し、講演を頂いた。(内容は別揚)
第3部はお楽しみの懇親会。来賓には、MBSの河内一友社長、ABCの和田省一取締役・相談役、KTVの宮川慶一常務、WBSの中島章雄社長。また、小西隆昭理事長(日本民放クラブ)、手塚純夫理事長(東海民放)、中野正文副会長(北陸民放)の7名。
和田氏が代表挨拶した。去年から今年にかけて、日本テレビ・読売テレビ系列の圧勝などと在阪局の視聴率や営業実績を述べると、会場は後輩たちの頑張りに胸を張る人、苦笑いする人、それぞれの反応を見せていた。
続いて、2015年は放送とインターネットの融合が進化する年と言われていると話し、LINEやFacebookなど放送を取り巻く新しい環境への対応など各局のインターネットへの進出の現状を説明した。またインターネットラジオ「radiko」が急速に増え、テレビ離れと言われる若者にも人気だと話した。最後に、「厳しさを増す業界だが、これを克服してゆくものはコンテンツの制作能力だ。放送業界には60年を超える格段の実績と力がある。今後も注力し続けたい」と述べた。
この後、日本民放クラブ小西理事長の乾杯の発声で宴が始まった。半年とか1年ぶりに顔を合わせた会員も多く、いつもながら、昔話に花を咲かせっていた。
毎回好評の同好会の展示では、今回から各部門別に優秀賞を投票で選ぶことになり、投票用紙を手に入念に見て回るの会員も多く見られた。
各部門の優秀賞は
絵画の部 宮本滋郎
写真の部 森本純弘
陶芸の部 福岡武雄
俳句の部 武田朋子
川柳の部 間宮康雄
ポスターの部 ダンス同好会
と決定した。
お開きの名物は一本締め、今回からは竹村理事の登壇で「笑い学会」のやり方を模して「うわっはっはっは〜 ・・・ 一本」と見事な締めでありました。
朝からパラパラと降っていた雨も上がり、皆「傘を忘れないように」と声をかけ合いながら三々五々家路に就いた。
鈴木正勝(KTV)