【散策】第155回 満開の桜となにわの町家を楽しむ

 

 昨日の雨も上がり絶好のお花見日和となった四月二日、散策同好会三六名は阪急崇禅寺駅に集合。柴島浄水場の満開の桜を見学。桜並木を通り、柴島駅から天神橋筋六丁目の「大阪くらしの今昔館」へ。

 ここは「住まい」をテーマとした日本初の博物館として2001年に開館したとの事。会場はビルの8階から10階にあり、10階からは9階に展開する江戸時代の大阪の町並を一望。9階に下りると天保期(1600年代)の町並が並び、大通りの両側には商家、路地の裏通りには長屋など。
 家の中には家具や竈など忠実に再現、ヤモリや鼠の模型、雨垂れで凹んだ石畳など、その精巧さには感嘆させられました。当時の着物や草履など貸出を行っており、観光客などの着物姿も多く、江戸時代にスリップした幻想に駆られます。
 会場では朝、昼、晩の演出も面白く、次第に明るくなって夜が明けると、鶏が鳴き、午後には雷鳴が響いて一瞬薄暗くなると夕立の音、夜になると月が出て雁が列をなして飛び、星空になると流れ星など、なかなか凝った演出です。

 次に本町にあるフレンチレストラン「ミッテで昼食後「大阪科学技術館」へ。ここでは雷、LED、太陽光発電など、我々に身近な科学技術が紹介展示されています。
 丁度「味の素」による味の講座があり、味の五要素(甘味、酸味、塩味、苦味 うま味)の説明があり、現在の「味の素」(グルタミン酸モノナトリュウム塩)はサトウキビから作られているとの説明がありました。

 隣接するウツボ公園の満開の桜を眺めながら帰途に着きました。

佐伯武夫)

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