第31回 「落語(上方芸能)を楽しむ会」    笑い初(ぞ)め

 

 1月に「初春文楽公演」を楽しんだ関係で、繁昌亭での「笑い初め」は2月11日になってしまったが、それでも40名を超える参加者となった。

 今回は落語の中でマジックの「ネタ」をなんとなくばらしながら笑いをとる桂朝太郎の「マジカル落語」を初めて聞いた。着物の袖の上に造花がぴんと立つ、袖をめくると腕に金属の板を巻いて、それが磁石になっているというネタや、次から次に旗の出てくる仕掛けを見せる落語ともマジックともつかない芸に会場が湧いた。

 トリの笑福亭仁智の新作落語は、エレベーターから降りてきた男性が強烈な屁を一発残した後の「ガス室」に乗った男が、途中で乗ってきた女性に疑われ「誤解です」と言えないままモジモジしていると、エレベーターが「五階でございます」と言ってくれたと言うオチで、大いに笑った今年の「笑い初め」だった。

次回は5月13日(水)繁昌亭での落語を予定している。

桑畑隆征(MBC)

TOP