10月21日、尼崎で27人が参加
中嶋3段(TVO)が準優勝
関西勢の3連覇はならず
日本民放クラブ全国親善囲碁大会が10月21日、尼崎の都ホテル・ニューアルカイックで開かれ、全国各地から27人の選手が参加して、熱戦を繰り広げた。7組に分かれて行われたリーグ戦を3戦全勝で勝ち上がったのは4人。関西からは中嶋敏朗3段(TVO)が加わったが、決勝で鈴木修2段(TBC)に惜敗して準優勝となった。一昨年の松岡秀一4段(ABC)、昨年の牧野元良7段(ABC)に続く、関西勢の3連覇は惜しくも成らなかった。
この大会は1994年(平成6年)に始まり、今年で21回目となる伝統あるもので、日本民放クラブでは全国規模で行われている唯一の催し(東阪名によるゴルフ大会はあるが)である。日本民放クラブからは昨年に引き続き、10万円の助成金が出され、大会運営に大きく寄与した。
今年は2008年の第15回大会以来6年ぶりの関西地区での開催とあって、関西勢の参加は多く、牧野7段,長崎直定5段,松岡4段(ABC),中嶋3段(TVO),丹羽豊2段(KTV),加藤昭郎2段(EBC),尾崎信二1級(ABC)、中川民雄2級(TVO)の8人が参加した。 他地区の参加者は北海道が3人、東北が3人、関東が1人、東海が6人、富山が2人、中国が4人で、合計27人。
13時過ぎから始まった予選リーグは4人ずつが7組(1組のみ3人)に分かれて、各人が3局ずつ打って、3戦全勝の選手が決勝に進出。夕方までに4人の選手が出そろった。決勝トーナメントを前に、18時から懇親会が開かれ、主催者の関西民放クラブを代表して西村嘉郎会長が歓迎のあいさつを述べ、鈴木正勝理事長が乾杯の音頭を取った。和洋折衷の料理に舌鼓をうち、美味しいお酒に酔いしれた。
決勝進出者は懇親会もそこそこに、囲碁会場に戻り、決勝トーナメントを開始した。長原利明6段(HBC)と中嶋3段は中嶋3段が快勝し、古田清美2段(THK)を下した鈴木2段との決勝戦となったもの。優勝者には優勝杯のほか、副賞として賞金と最高級の神戸ビーフが贈られ、3位までの4人が表彰された。
なお、各地区幹事による打ち合わせで、次回の22回大会は北海道で開催することを決まり、関西地区幹事の中嶋3段から北海道地区幹事の長原6段に大会旗が手渡された。
(TVO 中川民雄)