散策 新撰組の足跡探訪と蒸気機関車館見学

新撰組の足跡探訪と蒸気機関車館見学

 

 台風26、27、28号と立て続けに襲来、各地で被害をもたらす中、今日の京都は穏やかな朝を迎えました。

 10月22日、散策同好会43名は阪急大宮駅に集合し光縁寺へ。

 この寺は慶長18年(1613年)創建の浄土宗の寺。天明の大火で焼失し、文政2年(1819)本堂再建。

寺の近くに新撰組の馬小屋があり、副長の山南敬介と当寺の住職良誉上人と親交があった為、新撰組隊士たちが埋葬されたものと思われます。墓地に回ると、山南敬介、大石造酒造などの墓碑がありました。

 次に新撰組屯所であった前川邸。幕末当時の風格を残す長屋門を見学後、八木邸へ。

 幕末文久3年(1863年)将軍家茂警護の為上洛した浪士達は間もなく江戸に戻りましたが、八木家を宿泊していた芹沢鴨、近藤勇ら一三名は京に残り新撰組を名乗りましたが、隊長芹沢鴨と近藤勇が対立。文久3年9月、土砂降りの雨の日、酔い潰れて寝ていた芹沢鴨ら四人を近藤勇らが襲い暗殺。当時の模様をガイドさんが生々しく再現。襲われた部屋の様子、逃げ込んだ隣の部屋で机に躓いて転んだ所を止めを刺された様子、鴨居の刀傷など詳しく説明を受けました。

 次に正暦2年(991年)快賢僧都創建とされる壬生寺へ。現在の本堂は昭和45年再建。本尊は延命地蔵菩薩。歴史資料室では壬生狂言や新撰組古文書などの資料、平安時代の薬師如来像など鑑賞。橋を渡って池の中には壬生塚と呼ばれる新撰組の遺跡がありました。

 午後は蒸気機関車館へ。珍しい扇形車庫やC57、D51など懐かしい蒸気機関車を間近に鑑賞。その大きさに圧倒され、一日を終えました。
                           (佐伯武夫)

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