クラシック同好会 例会(4月・5月)

 
4月 日本センチュリー交響楽団

 前日から日本各地を襲った強風がまだ吹き荒れるOBP,今年度からセンチュリーの四季コンサートは、いずみホールでの開催となった。
 「ここの方が趣があるね」とは我が会員の声、今回はオールベートーヴェン・プログラムです。

前半は今売り出し、大阪生まれ、28才の俊英・関本昌平の演奏でピアノ協奏曲第4番。思わず「ブリリアント」という単語を思い出させるきらびやかなタッチで聴衆を引き込んで行きます。
  
 この日コンサートマスターを務めた蔵川瑠美さんも“難しかった”と話した第2楽章のオーケストラとピアノとのやり取りも歯切れ良く、小泉和裕指揮で大いに醍醐味を味わわせてもらった演奏でした。
 
 後半はお馴染み第6番「田園」、のどかに、そして時には嵐に揺さぶられているうちにエンディング。アンコールのおまけもついて、女性会員が思わず口にした“良い時間”は終わりを告げました。

 

5月 大阪フィルハーモニー交響楽団

 今回の大阪フィルハーモニー・マチネ・シンフォニーはサン=サーンスの3曲で楽しませてくれました。指揮者、井上道義さんのプレトークで最初の曲「糸杉と月桂冠」が人間の生と死を暗示するといったような話があってコンサート開始。
 
 場内暗転の中、ザ・シンフォニーホール正面のパイプオルガンが照明に浮かび上がり松居直美のボリュームたっぷりの演奏が圧倒します。長めの独奏の後、オーケストラの演奏へと続く頃、客席は完全にサン=サーンスの世界へ誘われていました。
 
 指揮者イチオシのチェロ協奏曲第1番は、注目のチェリスト横坂源によって演奏されました。アンコールはお馴染みの「白鳥」ですが井上道義さん自らがピアノ伴奏をするというマチネコンサートならではの“お楽しみ”です。        
 
 最後は大編成のオーケストラに再びパイプオルガンが加わって交響曲第3番、何とも贅沢なマチネコンサートでした。

                                (世話人:出野)

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