第18回 真夏の夜のジャズライブ


思わず手拍子を打ってしまった、のりのりのジャズコンサート。
天満、天神繁昌亭での落語鑑賞がメインの「落語を楽しむ会」が、今回趣向を変えてジャズを楽しんだ。この会では、時に新世界の大衆演劇を見に行くなど、番外編の企画を取り込んでいるが、ジャズの鑑賞は、昨年9月の神戸での「ジャズライブ・ソネ」以来2回目。

     
  

今回は、梅田曽根崎の「ミスターケリーズ~Mister Kelly’s」で、北野ダダオとGravyeightの出演によるジャズライブを楽しんだ。連日の猛暑、ちょっと料金も高めとあって、参加者が少ないのではと心配したが、19人(申し込み時点では25人)が集まった。 
   
   
   
  

 
出演は、アロージャズオーケストラを率いていた関西の大御所・北野タダオさん、アルトサックスの古谷充さん、テナーサックスの河田健さんらのグレイビー8のメンバーに、ヴォーカルの十川裕加さんも加わり、熱い演奏を繰り広げた。いずれも関西の超ベテランプレイヤーによる熟達の名演奏、年齢も我々に近く同じ時代を生きてきたという親しみもある。
    
     
   
      

現役当時一緒に仕事をしたという会員もいて、懐かしい出会いもあった。曲も「煙が目にしみる」「ナイト・アンド・デー」などおなじみの曲が演奏され、久々に心わくわくの一夜となった。因みに、十川さんは、母親が十川尚子さん、祖母が得津奈都子さんと言う音楽一家のミュージシャンである。私など得津さんと仕事をしたことがあるというオールド世代だ。
   
   
  

  
ライブは、一部と二部に分かれていたが、すべて聴くとかなり遅くなるので、数人を残してほとんどが一部だけで会場を後にした。折角の機会、もっと聴きたかったが、残念であった。だが、久しぶりの懐かしのナンバー、出演者の演奏に豊かな気分になった一夜だった。    (上村十三子)
  
   
   
    

(余話)
会場になんと桂南光さんが、一人でふらりとやってきた。入口付近で南光さんを見つけた私は、いきなり「あ、ベかこさん!」と声を掛けてしまった。
ベかこさんは「失礼ですけど何方さんでしたか?」「あ・あ・あ 私テレビ局にいましてドラマにご出演になられた時にお世話になりました。」とあたふた・・ところが、べかこさん、「あ、思い出しました。“人情紙風船”でしたなぁ」「よく覚えていらっしゃる。びっくりしました」そんなところへ今井敦子さんが顔を合わせ、お二人「ああ、お久しぶりです」と会話がはずんだ。
そして私はその時はっと気がついた。べかこさんは今は南光さんだった!失礼しました!南光さんは出演者の一人と親しく見にいらした由。今井さんと、「落語とジャズがちょっぴり結びついたね。」と大笑いだった。

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