老いて肉体労働に励む

Posted by on 2020年05月07日

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 連休半ば5月5日、男子の節句で、お風呂に沈めてショウブ湯の香りを楽しめるショウブをスーパーを売っていることに気が付きました。昔、家では五右衛門風呂で、ゆず湯をしたり、しょうぶ湯をしたりしていました。マンション住まいではどうも不似合いで諦めました。

 コロナのせいで家を出ない人が増えたので、こんな珍しいショウブが売れるのでしょう。それなら、一時流行った自分の家のお風呂に「温泉の素」、粉で温泉らしい色々な硫黄の匂いがする袋詰めをお風呂に試す人が居るのではないかと思ったのです。薬局で尋ねてみると、もう廃れてしまったのか、そんなものは知らないと答えが返って来ました。

 昔の人は、お風呂の湯で洗濯物を洗っていました。今ではそれさえなくなりました。洗濯ウオッシャーはお風呂場に近接して置いてあります。小さなポンプを買って、風呂湯の再利用がすることもなくなったのかもしれません。

 セーターは小さくなると、解いて糸にして、大きなセーターに編み代えたり、子供服は物資がない時代に父の古着を解いてスカートに代えて呉れたのは母でした。お洒落な母はファッションセンスがあって、私は父の古着変じて子供のワンピースになっているのを着て、私は級友たちに自慢しました。母は洋裁学校に通って、大学生の私とも共学だったのですが、私は雑巾1枚すら縫えたことがありません。

 手芸に優れた友人の話を聞き、お手製を見せてもらうと羨ましくてなりません。そんな訳で、結婚した後も繕い物、ボタン付け一つできません。従軍経験のある上司が、ボタン付けできないのかと呆れていました。僕でもできるのにと。今では裁縫箱さえありません。近所の修繕に出します。

 私は女性の仕事では料理しかできません。結婚の時も料理以外何も家事はしませんと言って結婚しました。夫は泣き泣き私と一緒に掃除,洗濯・繕いをしたようです。なのに、大工の釘打ちや障子の張り替えを一緒にやりました。

コロナ騒ぎで家の整頓をやりましたが、老いた身にはこれが一番重労働です。昔の主
婦は大方の肉体労働を受け持ち、肉体労働を忘れた旦那様は運動不足で、長時間座り
仕事で腰痛や、深夜帰りの接待で内臓を悪くし、男が女より早死にするのではないか
と思うのです。

 そうだ、早死にしないための家事労働に励むとするか? コロナでの
ヒキコモリも悪くはない。広間の電灯が切れた。天井にへばりついた電灯の電球をど
のように取り替えたらよいのか、思案投げ首?

伊藤妙子(KTV)

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