クラシック同好会 6月例会

 

 オーケストラの定期演奏会というと、序曲、協奏曲、交響曲が、一般的なのですが、大阪フィルハーモニー交響楽団のご協力で聴かせて頂いた、第499回定期演奏会は、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」「ボレロ」、ショスタコーヴィチ「室内交響曲」、プロコフィエフ「古典交響曲」、いずれも20分前後という面白いプログラム。
「ボレロ」を除いて初めて聴く曲ばかりでしたが、「こんな良い曲、面白い曲があったんだ」と楽しく聴かせて頂きました。

 映画「愛と哀しみのボレロ」ですっかりお馴染みになった「ボレロ」、今回の例会の目玉です。フランス人指揮者、ジャン=クリストフ・スピノジは、大フィルとの初共演で、先ず取り組みたいと選んだのがラヴェルの名曲(プログラム)との事、狙いに違わぬ大熱演でした。

 小太鼓が静かにリズムを刻み始め、フルート、クラリネット、オーボエ、オーボエ・ダモーレ、コーラングレ、ソプラノ・サクソフォン、テノール・サクソフォンなどの楽器が入れ替わり主題のメロディーを演奏、それにチェレスタ、ハープなどが加わっていきます。
途中、ヴァイオリンパートがウクレレのような弾き方をしたり、曲も勿論、魅力的で興奮させられますが、演奏者、楽器を見ていても楽しい「ボレロ」です。
最初から最後まで同じリズム・パターンを刻み続けたパーカッショニストに大きな拍手が送られましたが、プログラムを読むとなんと、169回も叩き続けるのだそうですから凄い!

 例会では初めてのフェスティバルホール、「わくわくしてやって来ました」という会員の方も。私も2階席は初めてだったのですが思った以上にステージが近く、楽器や演奏者がとても身近に見えたのが印象的でした。

(出野 徹之)

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