着物教室奮戦記!

 

着物教室奮戦記!

 恥ずかしながら、この歳にして着物の着付けを習っています。多分教室では最高齢です。ほんの少しですが昔の着物を持っていて、捨てるには忍びないし、いまだに一人で着られない。関西民放クラブの故・松見真理子さんが現役の頃、着物のデザインをなさっていて発表会も何度か催され、そのとき買った着物・帯もあります。思い出の品です。若いころは母に着せてもらい、その後は、結婚式への参列、お正月のパーティーなど着物を着る機会があったのですが、その時はプロの方に着付けをして頂きました。だから、自分で完全に着たことがなかったのです。日本女性として情けなや!!

 そこで一念発起、着付け教室へ通い始めたのです。教室はあべのハルカスの28階にあって便利で綺麗。若い方々と一緒で先生も美しく楽しい方ばかりです。着物・帯一式は教室に用意してあるのを無料で借りられます。したがって手ぶらで通えるのです。料金もめちゃ安いです。その教室では、着物を着て出かけましょう!イベントが、たくさんあり、3月には大相撲春場所、野村萬斎一門の狂言をフェスティバルホールに観に行きました。相撲は着物姿で30人が参加して注目を浴びました。きちんとした狂言は初めの観劇。大笑いした一日でした。ほかにガラスの帯留めを作りに行ったり、染色屋さんに見学に行ったり、貴船へ鮎を食べに出かけたり、ランチの会、新年パーティー、お茶会、歌舞伎、文楽観劇などなど楽しい催しがたくさんあって着物を着て出かけるのです。

 若い女性やお母さん方や、亡母が残した着物を着たいという方などが、教室に来ていて、華やかです。明日息子の入学式だから、来週親戚の結婚式に参列するからなど、大慌てで着付けを先生に教えてもらっている人など、にぎやかなこと。着物を習おうという女性がこんなにもいて将来が楽しみです。京都、金沢などでは借り物の着物を着て歩いている観光客の男女も多くみられ、喜ばしいことです。上級クラスまで進むと、教授の免許も取れますし、着付け師にもなれます。私は自分さえ着られたらいいので、基礎が終わった後は、月1回だけ通っています。でも着付けって難しいのです。すぐ忘れますし。私は最低でも1時間はかかります。

 母の時代は普段から着物で過ごしている日もありましたし、父も帰宅すると着物姿になることもありましたのにねえ。今はすっかり着物はタンスの肥やしです。
着物を着る時は、前日から着物・帯・帯揚げ・帯締め、草履などのコーディネートをし、着た後は干したり洗ったり、畳んでタンスに収納するまでは部屋中百花繚乱です。やっぱり着物は大変です。今井敦子さんはいとも簡単に着られます。うらやましい!

 あ、着付けを習っていることは内緒にしていたのに、ついにバラしてしまった!お笑いください。

上村十三子(MBS)

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