自慢じゃないけど自転車に乗れません!

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 私、恥ずかしながら自転車に乗れないのです。子どものころ、その頃は子ども用の自転車などなく、母親の大人の自転車に三角乗りしていました。それもちょろっと家の周りだけです。それ以来自転車とは縁がなく、せっせと歩いていました。

 今になって自転車に乗れればいいなあ、近所周りに出かけるのにめちゃ便利やなあと。区役所、地下鉄の駅まで、図書館、陶芸教室、医者、獣医さん、大型電機店、商店街、スーパー、お墓、花屋さん、ホームセンター、ケーキ屋さんなどなどいずれも歩いて10分~25分かかるところをひたすら歩いているか、行くのを諦めています。けれど最近になって歩くのもしんどくなり、億劫になり、ああ、自転車に乗れたら行動範囲も広がるのにとつくづく思うようになりました。

 ちょっと稽古をすればすぐ乗れるようになるはず、と思い切って近くの自転車屋さんに買いに行きました。中古の足が地面にすぐ着くような小さい目のを選んでもらって、「ちょっと乗ってみてください」ところがフラフラしている私に自転車屋さんが言いました「危ないから、やめておきなさい」

 友人は大人用の三輪車は?前三輪だったらいいんじゃない?でもそれは絶対に嫌です。

『あの三輪車はミットモナイ。私があの三輪車に乗るの? 嫌です!!!』

 同年の人は、以前は乗っていたけれど危ないからもうやめた!という人がほとんど。それが今から練習して乗ろうなんて絶対やめなさい、けがをして足の骨を折るよと総攻撃されました。

 だからね、中尾さん、私は自転車に乗れないのです。バラがいっぱい咲いている長居公園も歩いたら25分、自転車だと5分?ほんとはまだ諦らめきれていないのですが、やっぱりダメですか? 

 車もペーパードライバーで終わり、せっせせっせと歩く毎日、「だから元気なんじゃない?」いえ、それも膝や腰が痛くなってきて、やがて車椅子になりそうです。そう、乗れるのは車椅子だけ。(笑)   

 上村十三子(MBS)

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