クラシック同好会例会報告

 

 阪急宝塚線「曽根」駅に近い、豊中市立文化芸術センターで、日本センチュリー交響楽団・豊中名曲シリーズを聴きました。

 ハンガリーの巨匠、ヤーノシュ・コヴァーチュの指揮でブラームス「悲劇的序曲」、シューベルト「第7番・未完成」、チャイコフスキー「第6番・悲愴」の3曲です。

 コヴァーチュは以前にもセンチュリーを指揮して高い評価を得ており相性が良いようで、今回もすっかり手の内に入った感がありました。

 2曲目辺りからエンジン全開、良い緊張感が客席を包みます。
おなじみのメロディが数多く登場する「未完成」を実に美しく聴かせてくれます。

 チャイコフスキーの「悲愴」はオーケストラ演奏の醍醐味を堪能させてくれる曲のひとつではないかと思います。
4つの楽章がそれぞれ独特の色合いを持ち、違う世界を展開しているようです。

 指揮棒を振り下ろす度に、前の席に座っている同好会会員の頭が揺れます。
気持ちよく聴いて頂いている証明かなと微笑ましくなります。

 スピーディーでリズミカルな第3楽章から一転、暗い、静かな第4楽章、そしてコントラバスの音色が静かに消えて行って曲が終わり、指揮者、オーケストラはストップモーション、客席が10秒ほど静まり返ったあと、どこからともなく静かに拍手が始まり会場全体に広がって行きました。

 カーテンコールは5回に及び、今回も期待に違わぬ名演、正に“名曲”コンサートでした。

 因みにコヴァーチュは6月13日(木)、ザ・シンフォニーホールの日本センチュリー第236回定期演奏会でも指揮をします。是非お聴き下さい。

世話人:出野

TOP