【散策】第172回 「神戸開港150年企画展と税関・旧居留地めぐり」

 

 散策同好会は11月21日(火)、第172回例会「神戸開港150年企画展と税関・旧居留地めぐり」を行いました。
秋も深まり、朝晩の冷え込みが厳しい日々が続いており、直前キャンセルが相次ぎ、参加者は30人となりました。

 午前9時半、JR三宮駅に集合し、神戸市役所前を通って東遊園地へ。神戸開港に伴う外国人専用の運動場として整備された同公園は、12月8日の神戸ルミナリエ開幕に備えて飾り付け準備が着々と進んでおり、その中で参加者は阪神淡路大震災の慰霊施設をめぐり、22年前の日々を振り返っていました。

 午前10時を少し過ぎて神戸税関へ。広報ビデオを見て神戸税関の概要を理解したあと、広報担当の女性職員と質疑応答。「麻薬担当の税関職員は武器や逮捕権限を有するのか」など、質問が相次ぎ、関心の深さが伺えました。貿易に伴う「税と関(関所)」を扱っているので「税関」、という説明に納得。その後、館内見学に移り、昭和2年完成のクラシックな玄関部分を有する2代目庁舎に隣接して建設された新庁舎(平成11年完成)の屋上に上り、神戸港から市内中心部、六甲山の眺めまで、ミナト神戸の素晴らしい景観を楽しみました。

 道路を渡って次に向かったのはKITTO(デザインクリエイティブセンター神戸)で開催中の企画展。鈴木商店記念館では、神戸製鋼、双日、帝人などの企業の母体となった同社の歴史、人間関係などの資料が興味深く、陳舜臣と神戸ミステリー館では司馬遼太郎との関係など、作家の年表を前に話が盛り上がっていました。

 お昼は旧居留地にあるオリエンタルホテル5階ホールでランチコースを楽しんだあと、2班に分かれてボランティアガイドさんの詳しい解説付きで旧居留地を散策。点在する歴史的建物をめぐり、大丸神戸店の店先にある時計が汽笛とカモメの鳴き声で午後3時を告げるのを聞いて解散、今年最後の例会は無事終了しました。

(文責 田仲 和彦)

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