クラシック同好会 6月例会報告

 

 日 本でも有数の派手やかな指揮ぶり、しかもそれが本当にサマになっている指揮者、井上道義で大阪フィルハーモニー交響楽団のマチネ・シンフォニーを聴きました。

 先ずはチャン・ハオチェンのピアノでラフマニノフの協奏曲第3番。超絶技法というのでしょうか、指が鍵盤の上を踊りながら滑っているようです。ドラマチックなエンディングの後は勿論、ブラヴォーの嵐。

 コンサートのあと親睦会をしたのですが、ある会員の言葉、「鍵盤の上で指の“残像”が見えるようだった」流石、テレビ屋!!

 後半はおなじみ、リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」、素材は「千一夜物語」。コンサートマスターのソロとハープの掛け合いが何度か出てくる間に様々な旋律で物語が展開されていきます。

 豊かなフレンチホルンの音色、ふくよかなチェロのソロ演奏に、ある女性会員は「思わずプログラムで名前確認したわ」と話していました。

 親睦会では「井上マエストロの顔を見たさに正面の席をわざわざ買った」会員の話からピアノコンクールにテーマをとった恩田陸の「蜜蜂と遠来」の話まで様々な話題で大いに盛り上がりました。

 大フィルの皆さん、素晴らしい演奏、楽しいコンサートを有難うございました。

(出野徹之)

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