【散策】第157回「堺・豪商が築いた歴史の町散策、新施設・利晶の杜訪問」

Posted by on 2015年07月01日

第157回「堺・豪商が築いた歴史の町散策、新施設・利晶の杜訪問」
平成27年6月29日(月)
山口家住宅、西本願寺別院、妙国寺、さかい利晶の杜

 

 梅雨の中休み、朝からさわやかな快晴に恵まれた6月29日、総勢43名が参加して、意外と知られていない堺の町歩きを楽しみました。

 午前9時45分、堺観光ボランティア協会に依頼した男女二人のガイドさんの案内で、2班に分かれて、南海本線七道駅を出発。特産の刃物製作所が集まる古い町並みの道を通って約10分、鉄砲鍛冶屋敷(非公開)へ。堺は戦国時代、我が国最大の鉄砲生産地。当時の鉄砲技術などの説明をガイドさんから受け、参加者は興味深々。紀州街道を歩きながら「堺の町のイメージが一変しました」と感想を口にする人も。

 続いて向かった山口家住宅は江戸時代初期建築の元庄屋屋敷。現存する町屋としては我が国最古だそうで、広い土間と重厚な天井の柱、梁が印象的。約40分かけて座敷や茶室を見学し、本願寺堺別院へ。明治初期に堺県庁として利用された市内最大の木造建造物で、周辺はお寺が非常に多いのにびっくり。16世紀に南蛮貿易で栄え、「東洋のベニス」と謳われた堺も、大阪夏の陣で町が焼失、江戸初期に新たな町作り計画に沿って、住宅やお寺の建設ラッシュがあったとか。

 妙国寺では、有名な大蘇鉄枯山水の庭園を見ながら、信長や家康も滞在し、茶の湯を味わったという説明を聞く一方、幕末の堺事件(フランス水兵と土佐藩士の衝突で、土佐藩士11人が同寺で切腹)に参加者が強い関心を寄せ、隣接の幼稚園の敷地にある土佐藩士のお墓も見学できたのは、ガイドさんのお蔭。

 こうして堺の近世歴史遺産の見学を正午に終え、全員、阪堺電車に乗り、宿院へ。美々卯堺店で美味しいお弁当をいただき、午後は、今年春に開設されたばかりのミュージアム「さかい利晶の杜」へ。千利休と与謝野晶子を題材に、映像技術も利用して堺の歴史・文化を体験してもらう試みとか。結構にぎわっており、仁徳天皇陵の世界遺産指定に向けて盛り上がる堺市のエネルギーを感じて、参加者は三々五々、帰途につきました。

(田仲 和彦)