クラシック同好会例会便り 5月26日

   
 「丘を越えて」藤山一郎、「国境の町」東海林太郎、「二人は若い」ディック・ミネと星玲子、曲名を聞くだけで“あの当時”を思い出しませんか?
 
 
クラシック同好会、今回は日本の懐かしい歌謡曲をいずみホールのお世話で聴きました。
このホールが毎年主催している「日本のうた・日本映画の主題歌たち」、ソプラノ・高橋薫子、バリトン・田中純、ピアノ・花岡千春というシンプルな編成です。
 
 上記3曲を含めて全16曲が4部構成で歌われましたが、いずみホール音楽ディレクター礒山雅、河内厚郎お二人の映画と時代背景などの話があって単なる懐古コンサートではないという構成、平均年齢の高いお客さんを十分に満足させていました。
 
 「大女優・高峰秀子に捧げる」コーナーでは、高峰自身が歌った「銀座カンカン娘」や、若山彰の歌が映画のシーンを彷彿とさせる「喜びも悲しみも幾歳月」が、また最後のコーナーでは「クラシックの歌手にこんな歌を歌わせてみたい」という河内氏の選曲で、寅さんの「男はつらいよ」が、バリトン・田中純の思い入れたっぷりのセリフ入りで歌われ、会場が笑いの渦に包まれました。
 
 藤原歌劇団のプリマ、高橋薫子の「セーラー服と機関銃」は正に“歌いあげる”という表現がぴったりでしたが、ひときわスケールの大きな歌に聞こえたのは不思議でした。
 
 「丘を越えて(昭和6年)」で始まったコンサート、最後は井上陽水の「少年時代(平成2年)」で大きな温かい拍手の中でフィナーレを迎えました。
 
  最後にクラシック同好会員のこんな一言を添えて、報告とします。「ウチに帰って、自分で歌ってみよう!」 
                                 (世話人:出野)

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